【読書記録】『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』著坂口恭平

コアキ
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うまく生きられないと思っている方におすすめしたい本

坂口恭平さんは、小説家でもあるけど、画家でもあるし、陶芸家でもあるし、歌も歌うし、作曲家でもあるし、ギター奏者でもあるし、畑もやる
死にたいと思っている方のために”いのっちの電話”を24時間無償で受け付けている
自分の携帯電話の番号を大々的に公表している

一体、なにものなの?って感じなんだけど、
それが、『坂口恭平』なのです

私は坂口恭平さんと同じ人種

私は、興味があることに集中できない
いや、少しはできる
案外人よりできるかもしれない
興味があるから続けて極めてみたいと最初は思うんだけど、割とすぐに飽きてしまう

なんでだろうな?と思う
苦労して取得した保育士資格だって、子供が大好きで大好きで成長をずっとみていたいから取得したけど、
実際は、強制的?にやらされる歌やダンス、決まった時間に縛られること、決まった書面を書かなきゃいけないことなど耐えられなくて出来なくなったし、
なんでかまあ、続かない

世の中的には、続ける=素晴らしいこと
だからね、続けることのできない私は評価は下がる一方

履歴書の職歴はたくさんありすぎて、1枚じゃ書ききれないから、
面接者も「どうして?」ってなる
続けられない=うちでも続かないのでは?となる
まあ、そう思われても仕方がないか
私もそう思うのだから

そんなことをこの本を冒頭読んで思い出しました

坂口恭平さんも私と同じではないか!

そもそも肩書きってなんなんだ?

この『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』は、
坂口恭平さんご自身が、音読をされています

おすすめ
『まとまらない人坂口恭平が語る坂口恭平』音読第1回目
『まとまらない人坂口恭平が語る坂口恭平』音読第1回目

これがね、最高に素晴らしい!
坂口恭平さんが上手に読もうだとか、聞きやすく読もうだとか、
綺麗な声で読もうだとか、そんなことは一切考えていないのがわかる、

時々、咳かなんかしちゃっても全然そのまま
撮り直すとかしてない

小見出しごとにギターをギターを弾いてくれていたりして

もうこれ自体が『作品』なのです
世界に一つしかない『作品』なのですよ

ここ最近は、私が知るだけでも
本を読み上げてくれる機能があったり、
AmazonでもAudibleというオーディオブックがあり、老眼の私には大変助かるものなんだけど、機械的であったりもしくは世界が自分と異なりすぎていて嫌だなと思うこともあるのです
割り切れば良いんですけどね

坂口恭平さんのこの朗読は、本人が朗読しているだけあって、
内容と声とギターとそこに流れる空気感がマッチしていて、全部が一つの『作品』となっている
そのものがすごく気に入っています

だとすると・・・
これはなんなんだ?
この媒体の坂口恭平さんの肩書きは?
作家でもあるけど、ナレーターでもあるけど、ギター奏者でもあるけど、なんかどれでもない気がして

だから、肩書きなんて要らないのかも?と思ってしまう
むしろ邪魔

子供の時に夢中になっていたものとは?

子供の時に、
砂場でお団子をギュッギュと握って、白砂つけて美味しそうに作ったり、
崩れてしまったら、ちょっと水を入れて硬くして握って作ってみたり、
大きさ変えてみたり、

そんなことは、誰に言われたからやることではなくて自分がただやりたいから
であって、その先のことはなにもない
ただ、砂遊びをしているだけ

大人になるとそういうことをしなくなってしまう

何か意味のあることしかしなくなる
お金になること
自分が成長できること
目に見える成果

そうすると、目的が変わってきてしまうんですよね

大人になってもこの”砂遊び的なこと”をする方が
生きることではないですかね?
難しいですかね?
時間がないですかね?
お金にならないとダメですかね?

最後に

世の中でうまーく生きていけない人が、
自己否定せず、楽しく生きていくヒントがこの本にはあると思います

良いんですよ〜
まとまってなくて

続けられなくても良いんですよ

これは、自分に言ってます

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50代 ミニマリスト 山ガール
関東在住
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